初々しいヤンキー系恋愛映画 /「トゥルー・ロマンス」
『エターナル・サンシャイン』の感想に関してはマイノリティみたいです私。
私だって“胸キュン”したかったんだけど。
じゃあ私が「キュンときちゃう」恋愛映画は? ということで思い出すのは例えばこれ。
チンピラ青年と立ちんぼ娼婦の爽快な“純愛”もの。
クリスチャン・スレイターとパトリシア・アークェットの(トニー・スコットにとっても)最高作だと思う。
タランティーノが生まれて初めて書いた脚本なんだそうだけど、彼のヒロインたちの原点、究極の姿が描かれている。
あくまでも強く、どこまでも健気。
プラスティックのへなへなワイン・オープナーだけを武器に殺し屋に向かっていく非力で血まみれのP・アークェットが感動的に素晴らしい。
『グロリア』のジーナ・ローランズに匹敵する闘うヒロインじゃないだろうか。
ハンツ・ズィマーの木琴を使った牧歌的なテーマ曲、C・スレイターを体を張って守る父親役のデニス・ホッパーや冷酷なマフィア役クリストファー・ウォーケンの“オジサンの色気と凄味”も忘れがたい。
(2005 4/15)
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