何が欲しいって執事 /「バットマン ビギンズ」
「全ての鍵を握っているのは執事」という英国文学の伝統がここに! マイケル・ケイン演ずる執事アルフレッドの洒脱で頼れる“影の主役”ぶりにうっとり。
今まで嫌いだったゲーリー・オールドマンも初めていいと思った。キレる演技というか、どこかで見たような凡庸な“狂気”しか見せてくれなかったこの人が、“正気”の誠実な男をさりげなく演じている。人って大人になるのね…。
渡辺謙は完全に添え物、お飾りでしたが。
実は意外にサスペンスフルなところの無い映画で、中盤のカーチェイスなども長くて中だるみするのだが、よく出来たブラック・コメディとして退屈はさせない。
おじさん役者を楽しもう。
(2005 6/23)
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