幻の映画と再会! /「アルターフ 復讐の名のもとに」

※2000年にインドで見た映画について、再見せずに書いてます。


もう一度見たい…と6年越しで切に願っていた作品がDVDに。わーい!

原題は『Mission Kashmir』。文字通りカシミール紛争をネタにしたアクション超大作。コーチンという街で食堂のおじさんに薦められて見たのが、当時大々ヒット中のこの作品。

ランボー』×『ミッション・インポッシブル』みたいな派手なアクション(侮れないの、これが)、父と息子の愛憎劇(いいねー)、ラブロマンス(控えめでよろし)にミュージカル(やっぱり…)。映画的要素てんこ盛り。字幕無しでも理解できてあれだけ愉しめた映画は初めてかも。


爆薬量もロケもカメラワークも壮大なスケール感に充ち、サスペンスの勘どころも泣かせのツボも心得ている。
しかし。それなのに。悲劇を予感させる緊迫したシーンで、クールでダンディな将軍が突如「パッパドゥビドゥビ♪」と歌いながら踊りだす。満員の巨大シネコンだったのに笑う人は皆無。やっぱりあれがデフォルトなんだな、向こうでは。

笑えて(ごめんなさい)、泣けて、手に汗握って、「!?」とあっけにとられるボリウッド・ムービー。素晴らしい。


将軍(父)に扮するのはサンジャイ・ダッドという大スター。濃厚に濃厚を重ねて濃厚でコーティングしたようなおじさま。しかし包容力と色気と毒気を感じさせてカッコイイ。「ちょいワル」カコワルイ。

このサンジャイさん、つい最近Yahoo newsに「90年代の爆弾テロに関与の疑いで逮捕」とか出てました。ほんと濃いなぁ。
(2006 12/17)